Four Leaf Sound -アトランタ発 poetry soul-
待望のファーストアルバム 「27」


01. intro~4 leaf sound
02. asa715
03. is this real?
04. no more
05. yuk's jamtro
06. ame no saki/雨の先
07. like a fool
08. still swingin
09. aruku/歩く
10. outro

executive producer: tomoko murabayashi
all songs written by tomoko murabayashi
all songs arranged by yuki kanesaka

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Indie Music
(Japanese)

CD Baby
(English)
聞き流してると、やさしい言葉が心に刺さる恐れがあります。
ご了承くださいませ。
ライナーノーツ by Yuki Kanesaka (Producer)

ちょうど一ヶ月前の今頃は、まだ僕は日本の空港にいました。ちょうどボストンに戻っきた5月22日にクランクイン、昨日6月21日に、クランクアップして今日はもう6月22日。タイトな作業内容だったにも関わらず凄く懐かしい気がします。今の僕の心境はというと、行き詰まることなく来れて安心しているのが僕の正直なところです。 TOMOKOのセンスというか才能というかまあ率直に言うと人間性みたいなものに凄く影響を受け、助けられた一ヶ月間でした。この世に現存してきた多くのアーティストが皆それぞれに、類い稀なる才能を、開花させているように感じますが、彼女の場合、開花というよりは、完全に淘汰と言った方があてはまると思っています。

常に必要な言葉を必要なだけサウンドにする彼女のコンセプトは、今回のアルバム全体のサウンドをブラッシュアップさせているみたいです。僕らはless is more <少ないものの方が効果的に作用
する>常にシンプリファイしていく彼女の言葉にコンセプトをみいだしています。サウンドも足し算よりも引き算を大切に存在価値のないサウンドは、すべて省いたつもりです。

Hip Hopという芸術的文化が、メッセージの多くをコンテインするためにrapが内包されたとすれば、その逆でTOMOKOのポエトリーソウルは、メッセージの多くを一つ一つの言葉に集約させています。音楽のディレクションにしても然り、彼女のこだわりや楽曲のアレンジメントに対するこだわりは凄く強く、アルバムのカラーとして凄くトータライズされて反映されています。彼女の生活の中に自然に出てきた 鮮度の高いメッセージとしての、詩やメロディは、僕が一聴きしたときに凄い早さでインスピレーションとなって胸に飛び込んできます。僕がいつもびっくりさせられっぱなしの、彼女からのインスピレーションに、忠実にサウンドをデザインしたら今回のアルバムがしぜんに一ヶ月という短期間の中終わらせることが出来ました。

いい芸術にはインスピレーションがつきものです。何かを感じさせるものだからこそ、その化学反応が、イメージを具現化してくれます。そうして出来上がったものだからこそ、伺えるリアリズムてんこ盛りの彼女の日常の告白。それは時に楽しくて、つらくて切ない、生きてくために誰もが感じているメッセージの再確認みたいに僕には感じとられます。なるべくやさしい言葉と、レゲエ、ブロークンビーツ、ネオソウル、ジャズ ヒップホップ等様々な音楽のスパイスで料理された、彼女の世界が一人でも多くの人に届けば、僕には、何よりの幸せです。

ミックスダウンの最終調整をへて、まだ時差ぼけの、僕にとっては、結構早い 朝9時。

ボストンのスターバックスにて。

Yuki Kanesaka a.k.a. u-key - Producer

ライナーノーツ by Tomoko Murabayashi (Executive Producer / Artist)
やっと形になったfour leaf sound のファーストアルバム。

いろいろ自分のスタイルや自身のキャラクターを探っているうちに、あっという間に7年も経ってしまった。 私のこだわりや目指しているものを理解し、それに忍耐をもってつき合ってくれたみんなに心から感謝したい。特にプロデューサーのyuki、デザインの恭子さんには私のわがままや無知のために、時間を費やしてもらったと思う。low budgetの自主制作プロジェクトのために、一人の仕事量がとても多かったと思う。でもそれがなんか楽しかったし、だからこそ、手作りっぽい人間味のあるCDが作れたのかもしれない。

2007年に入ってからから、ずっと保留にしていたプロジェクトの事が頭から離れなかった。いつも心の中に描いていた、作りたいアルバムのイメージ。「本当に私にできるのか。。」先送りにしたい思い、自分の安全圏から外に踏み出す怖さ、私から出て来た曲達にある責任、私が向き合わなければいけない壁。そんないろんな思いや状況の中で、プロデューサー、 Yukiに電話した。

不安の中、5月22日から始まったレコーディング。その時点で、「よし、やろう。」などという意気込みは自分の中になく、「何が私を歌わせるのか。どうしたら、人に何かを伝えられる程のものを出せるのか。昔感じていた、あの溢れ出るエネルギーはどこへ行ったのか。」そんな弱気な思いをもやもやと持って、未知に向かっていた。 yukiの音楽性には絶対の信頼があった。でも彼が求めて
いる、私自身が求めているクオリティのものを、歌い手の私が出せるのか、そんな自信はゼロだった。yukiのポジティブな「やろうよ。」がなかったら、きっとこのCDはこの世に存在してなかった。

サウンドに対するこだわり、それを疑いなく追求して行く素直さ。それがyukiを信頼する一番の理由だった。Yukiが仕事としてこのプロジェクトを捕らえるよりも、ライフワークとしてのサウンド作りをしてくれたことは、このプロジェクトには不可欠だった。特に自分の一部である楽曲。それが他人の手によって自分から離れて行く過程は、ソングライターとしてはすごくsensitiveな作業。その過程を彼は理解し、とてもsincereに対応してくれた。私が楽曲に込めた思いにシンクロするかの様に、曲が持つメッセージ、可能性、音楽的意図をしっかり捕らえ、柔軟性と客観性をいつも持って作業を進めてくれた。ライターとして、ここまでがっつりと、自身のことをわかってくれるプロデューサーに出会えたことに、奇跡を感じてもおかしくないと思う。

アルバム"27"に入れる曲は始めに予定していたものとまったく違うものになった。プロジェクトが始まった時点で、私は昔書いた14曲を手元にアルバムの構成を考えていた。でもこのアルバムのタイトルは"27"。27歳の在りのままの私をディスプレするものでありたい。今の私がリアルに感じていることをパフォームしたい、と思った。レコーディングもプロダクションの部分を含め、一ヶ月でを終わらせるというタイトなスケジュールだった。最終的に、曲数を8曲に絞り、最近書いた曲の中から、レコーディングの流れの中で、コンセプトに合うものを選んでいった。でも着々とレコーディングが終わっていく中、8曲目は最後まで迷っていた。どの曲も何かピンと来ない。いろいろ模索するうちに辿り着いたのがis this real? アイデアとして録ってあったメロディーと書き貯めていた詩を元に、最後まで歌詞のrevisionを重ね、やっと8曲目に出会えた。

2007年初夏の1ヶ月間、私が持ち込んだ素材―楽曲、詩、声―を、yukiがうまく料理し、27が仕上がった。自分の限界と弱さ、無力さを突きつけられる中で、いろんな壁を取り払うことを学んだ。朝起きて、ヴォーカライズし、yukiに「今から行くよ。」と電話して、車に乗り込む。1曲終わって、次の曲、そしてまた次の曲。気を抜けない、そんな毎日の繰り返しだった。ストレスフルだったけど、これからミュージシャンとして歩んで行く私にとって、とても大切な時間だったことがよくわかる。自分では踏めなかった一歩をいろんな人の後押しがあって、やっと踏み出せた。 CDの完成。four leaf soundがやっと動き出したのかもしれない。

もっとこうすれば良かった。。今度はこうできるように頑張ろう。そんな課題はつきない。自分に足りないものが恥ずかしい程に見える。でも未熟さを含めた27歳の私を楽しんでもらえたら嬉しい。今まで支えてくれた家族、友達へ、やっと形になった、27の私のサウンドです。

2007年7月
Tomoko Murabayashi